沖縄の辺野古新基地建設反対のたたかいを励まし、命の重み、平和の願いを歌うシンガー・ソングライターの川口真由美さん=宇治市=が、台湾で開催された「第2回アジア国際映画祭in台湾」(1日~3日)で新人女優賞を受賞したことを受けた、記念コンサートが12日、宇治市の宇治公民館で行われました。

■川口さんの姿追った映画「レジスタンスなう! この歌は届きますか?」

 主催は、新しい宇治を創る会、レジスタンスなう川口真由美とその仲間達、京都文教大学川口真由美ファンクラブ。

 受賞作となったのは、辺野古をはじめ、米軍レーダー基地に反対する京丹後、憲法集会に出向き、歌でたたかいを励ますとともに、連帯の輪を各地で広げる川口さんの姿を追ったドキュメンタリー映画「レジスタンスなう! この歌は届きますか…?」(原田圭輔監督、70分)です。

 同映画祭は、アジアの友好と平和を願い、今年から開催されたもので、最優秀女優賞は、さだまさしの短編小説を映画化した「サクラサク」に出演の南果歩、同新人女優賞はほかに、丸山ジョン、二宮芽生が受賞しました。

 コンサートでは、ドキュメンタリーのダイジェスト上映に続き、川口さんが登場。受賞の一報に「演じてませんけど」と戸惑ったことを明かし、制作に関わったスタッフに感謝の言葉を述べました。「沖縄今こそ立ちあがろう」「石ころ」など8曲を披露。合間のトークで、沖縄の海や森を壊し、反対運動の参加者を排除する警備隊の配備費用に税金が投入されても、必要とされる福祉には税金が十分使われない政治の矛盾を訴え、「映像や歌で実態を知らせていきたい」と話しました。

 「新しい宇治を創る会」の世話人らがあいさつし、安倍9条改憲を許さない全国署名運動の取り組みの成功に向け、協力を呼びかけました。

(写真上=飛び入りの子どもダンサーを歓迎し、参加者と一緒に楽しむ河口さん、写真下=授賞式で歌う川口さん〔川口さん提供〕)

(「週刊京都民報」11月19日付より)