映画「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」(95年)に出演したシンガーソングライターの新井英一さんのコンサート「新井英一アジアを歌う」が6月10日(土)18時から、京都市中京区の京都文化博物館別館ホールで行われます。

 映画では、歌手として「清河(チョンハー)への道」を熱唱。日本で生まれ育ち、朝鮮半島の血を引く自らを「コリアンジャパニーズ」と呼んでいる新井さん。亡くなった父親の故郷である韓国・清河を初めて訪れた後、旅の思い出と共に自らのルーツと半生をストレートに歌い上げた「清河への道~48番」(95年)をアルバムとして発表。TBSテレビの「筑紫哲也ニュース23」のエンディングテーマ曲に選ばれ、話題となりました(95年4月から3カ月間)。ニューヨークやパリでのライブ、韓国ツアーなど国内外で活躍中です。

 コンサートの1部では、アジアに残る名曲を歌います。「僕らはアジアの人間。それぞれの国の歌を歌って、メロディーや歌詞に込められたメッセージを伝えたい」と言います。ベトナムで60年代後半につくられた反戦歌「美しい昔」のほか、インドネシアの「ブンワガン・ソロ」、フィリピンの「アナック」、タイワンの「ウヤホエ」などを披露する予定です。2部はオリジナル曲を歌います。

 京都では毎年、コンサートを重ねています。「京都は熱い人が多い。人まねをしない頑固さ、本物の文化が根づいているからだと思う。大好きな街です。京都の人に〝いい歌〟と言われたら本当にうれしい」と話しています。

 開場17時。4500円(前売り4000円)。コンサート終了後、ファンの集いがあります(3000円)。問い合わせ☎03・5430・8220(事務所)。