「共謀罪」創設ストップ、過労死の「合法化」反対、安倍政権の退陣などを掲げた、第88回全京都統一メーデー大会(同実行委員会主催)が1日、府内12会場で開かれました。

 京都市中京区の二条城前広場では約8000人が参加。大会実行委員長の梶川憲京都総評議長があいさつし、戦前の治安維持法をほうふつとさせる「共謀罪」法案や、過労死ライン超えの残業月100時間未満を認める「働き方改革」など、安倍政権の暴走を強く批判し、「安倍政権を退陣へ追い込もう。労働組合を強く、大きくし、人間らしく働くことのできる社会に変えていこう」と呼びかけました。

 来賓として、日本共産党の穀田恵二衆院議員、新社会党京都府本部の小西晴也書記長、自由法曹団京都支部の秋山健司弁護士、「全国過労死を考える家族の会」の寺西笑子代表があいさつしました。
 穀田議員は、「共謀罪」法案、「働き方改革」、森友学園問題や相次ぐ閣僚の暴言問題など「モラルハザードと暴走の安倍政権を打倒しなければならない。野党と市民の共同で憲法が生かされる政治に変えよう」と訴えました。日本共産党の倉林明子、大門実紀史、井上哲士各参院議員が参加しました。

 京都弁護士会の木内哲郎会長の共謀罪反対を呼びかけるメッセージが紹介されました。

 参加者は「共謀罪反対」「人間らしく働きたい」などと書いたプラカードや山車でアピールしながら3コースに分かれて行進しました。