「京都・映画人・九条の会」は11日、「京都右京革新懇談会」との共催で「蟹工船」上映と現在の社会情勢について語る集いを行い、会場は170人で満席になりました。
 上映前には革新懇談会の長砂實氏(元関西大学教授)から「蟹工船の社会背景と小林多喜二の短い生涯」の説明がありました。
 映画終了後のディスカッションでは、参加者から「労働者を物扱いをするのは、今の世は暴力行使はないが、本格的に蟹工船の時代と変わらない」「貧困と格差の増大は戦争と無関係ではなく、貧困層が戦争にかり出されるのは、世界共通と思う」などの意見が出されました。
 反戦と平和の思い、映像の威力と魅力を確認して終了しました。(村主哲夫)