大正琴教室「ゆりかもめ」は昨年末、ベトナム・ホーチミン市の戦争証跡博物館を訪れ、演奏会を通してベトナムの人たちと世界平和の願いを交流しました。
 演奏会は、戦争証跡博物館のバン副館長と戦争体験証言者のトゥさんが昨年10月、立命館大学国際平和ミュージアムで開かれた国際平和博物館会議(08年)参加に向けて来日の際、私たちの大正琴の演奏を聞いてくださったことがきっかけで実現しました。総勢13人、平均年齢72歳のメンバーが練習をつみ重ねてのぞみました。
 水野団長が、「バンさん、トゥさんと再会出来てうれしい。今日は(昨年の演奏のときより)8人の仲間を増やして寄せていただいたので演奏を聴いてほしい」とあいさつ。「ベトナムホーチミン」「自由ベトナム行進曲」、平和を願って歌ってきた「ねがい」などを披露し、大きな拍手をいただきました。演奏の合間にベトナムの方が、独唱や合唱、踊りなど、盛り沢山の出し物を計画していただいたことがうれしかったです。
 演奏会後の交流会では、戦争体験が話され、一番の幸せは平和である事を話し合い、「戦争による犠牲者をこれ以上増やしては絶対にいけない」と痛感しました。最後にメンバーの川端康成さんが「『ねがい』を平和を願って多くの方に歌ってほしい。音楽を通して平和をつくりましょう」とまとめました。大正琴教室のメンバーが心を込めて作った「お正月の飾り」などのお土産を差し上げ、博物館を後にしました。
 演奏旅行に参加して、演奏と交流の温かい触れ合い世界平和について真剣に話し合い学習できたことはよかったです。私たちが学んだことを日本に持ち帰り、戦争の愚かさや、今平和が一番大切なことを多くの人たちに広め知らせたいと思いました。(浅井明美)