建築物の高さ規制などを強化する京都市の新景観条例の9月施行を前に、新たな高さ基準を超えるマンションなどの「駆け込み」建設が相次いでいます。条例制定後の4月以降で21件に上り(5月15日まで)、市議会には9件(7物件)の「高さ引き下げ」などを求める請願が提出されています。
 マンション計画の見直しを求める請願は、5月定例市議会で1件が採択。7日の市議会建設消防委員会では、マンション関連で8件(6物件)の請願が報告されました。内、「駆け込み」となる物件は3件で、中京区内で計画されている7階建て・約20メートルのマンションは新基準では高さ制限15メートルの地域となり、請願では、「京都の町並みを守る意味でも、新景観条例による高さ規制が実施されることを大変歓迎していた住民にとって駆け込みによる建設を許すことはできない」として業者への指導を求めています。同委員会の審議では、関連の請願はすべて留保(継続審議)となりました。(写真=「駆け込み」建設となる中京区のマンション計画予定地)