「生活は苦しいが、タクシーは続けたい」。規制緩和による過酷な生活実態が問題となる中、タクシー運転手の6割近くが「乗務員を続けたい」と希望していることが、07年春闘に向けた自交総連京都地連の「はたらくみんなの要求アンケート」で分かりました。
 京都地連では、生活実感や賃上げ要求などに加えて、今年初めてタクシーの仕事について、好き・嫌いややりがい、将来性、乗務員を続けたいか、などを問いました。686人が回答する中、乗務員の仕事を「続けたい」が388人(57%)で「転職したい」(261人、38%)を上回り、仕事そのものについても「好き」(236人)が「嫌い」(104人)の2倍以上でした。
 一方で、生活実感は「かなり苦しい」と「やや苦しい」が合わせて85%(584人)に上り、やりがいや将来性を「感じない」が多数となっています。
 同地連の浅井大二書記長は、「やりがいや誇りを持ってタクシーという仕事が続けられるように、今春闘では京都での運賃改定や全国的な運転手登録制度の実現に向けて頑張りたい」と話しています。(写真=JR京都駅前のタクシープール)