15日まで開催されている府立植物園の「菊花展」も今が一番きれいな時です。
 大芝生北側を囲むように特設テントが張られて約1000本が展示されています。大菊の「精興右近」(黄)、「国華金山」(黄)、「国華越山」(白)、「国華幅徳」(紫)や花弁が細い管弁の「聖光の朝」や「羽衣の由来」に「夢紫光」など多種多様な品種の3本菊が5段組に豪華に展示されています(写真は大菊壇に見入る参観者、2日撮影)。
 盆栽では龍白(白)、岩桜(白に赤の縁)、みかど(黄)北斗の松(赤)などの菊は何年もかかって精魂込めて育てた気持ちが伝わります。また千輪仕立ての早咲き大菊の長幹種を使用して、摘心(茎の先端を摘む)を3~4回繰り返して、わき芽を目的の数まで増やす仕立ては精巧そのもので、中国に自生するキク科ヨモギ属で(台木のクソニンジンに大菊を接ぐ)182輪もの黄色・深紅色の菊棚は参観者から「ようこんな見事な菊つくらはるは!」や「丹誠込めて育てたはるんやね、きっと」とか賞賛の声が寄せられています。(仲野良典)