府知事選に立候補する衣笠洋子、山田啓二両氏を迎えての「公開討論会」(京都青年会議所など主催)が21日、京都市中京区の京都商工会議所と亀岡市のガレリアかめおかで行われました。2カ所の討論で、府民の暮らしを守る衣笠さんと痛みが分からない山田氏の姿勢が浮き彫りになりました。
 雇用・地域経済の課題で、衣笠さんは府内の失業率が全国最悪の悪化率となっていることや大型店の影響などで約4000(99年―04年)の小売店が減少している実情を示し、「中小企業の経営対策や企業に常用雇用を求めることが必要」「シャッターが閉まった商店街に胸が痛む思い」などとのべました。
 これに対して山田氏は、「(失業率は)4年間通算の改善幅は全国4位」とごまかし、大型店問題では「地方公共団体は規制できない」「土日に朝から店を閉めている商店街もある。努力してほしい」と言い放ちました。
 また、府南部の高校統廃合について、山田氏は「府教委の1学年8クラスの考えは適当」と今後も「経営の視点」で高校つぶしを続けていく姿勢を示しました。