戦争へ突き進んだ歴史繰り返させない/府内各地で開戦の日「赤紙」宣伝 京都母親連絡会
京都母親連絡会は太平洋戦争開戦日の12月8日、京都府内60カ所で街頭宣伝を行いました。約300人以上が参加し、戦時中の召集令状「赤紙」を模したビラ約7500枚を配布。反戦・平和、憲法9条を守ろうとアピールしました。
四条河原町で宣伝に立った中尾牧会長は、高市首相が「台湾有事は存立危機事態になりうる」と述べて、従来の政府説明を踏み越えて中国を名指しして、戦争することがありうるとする姿勢を公然と示したことを批判。「軍事費が急増し、戦争へ突入していった痛苦の歴史を繰り返してはなりません。暮らしが今、本当に大変です。軍事費増ではなく、命、暮らしを守るために私たちの税金を使ってほしい。戦争への道を繰り返さないために、市民がもっと声を上げていきましょう」と呼び掛けました。
赤紙ビラを受け取った女性(80)は、「こんな紙一枚で戦争に駆り出されたとは驚きです。軍事費が増えて庶民にしわ寄せが来るのは大迷惑。消費税減税、医療や年金への予算を増やしてほしい」と話していました。
宣伝には、京都退職教職員の会も参加し、子どもや若者を戦場に送らないために憲法改悪に反対しようと呼びかけました。




