「必ず国会へ」と渾身の訴えをする倉林候補(7月18日午前11時、京都市下京区)

 7月20日投票の参院選が最終盤を迎えるなか、京都選挙区(改選数2)で当落線上の大接戦となっている、日本共産党の倉林明子候補は18日、京都市内をはじめ宇治、木津川両市を駆け巡り、比例5議席獲得とともに、「自民党に追いつきました。最後の力添えで必ず国会へ押し上げていただきたい。憲法改定・軍備増強賛成の自民、維新に2議席を独占させるわけにいかない」とこん身の力を込めて訴えました。

 烏丸高辻(京都市下京区)の交差点前では、通行する市民から激励もあるなか、倉林候補は、物価高から暮らしを守るために三つの対策が必要と力説。一つ目の消費税減税について、大企業への減税は年11兆円を超えていることを示し、「大企業への減税のバラマキをやめて、消費税減税の財源にすることは当然のこと。消費税減税を願うあなたの一票を日本共産党と、倉林明子に託してほしい」と呼び掛けました。

 二つ目の対策、賃上げでは、中小企業への直接支援とセットで取り組み、最低賃金を時給1500円に、そして1700円を目指すと主張。「大企業の内部留保を吐き出させれば、財源は十分にあります。その仕事をやらせてほしい」と訴えました。

 三つ目の年金については、物価・賃金に応じて引き上がる年金にすると強調。「290兆円、給付の5年分もため込んでいる年金積立金を給付の維持・拡充に充てていけば、実現可能」と訴えました。

 また、北陸新幹線延伸計画について、計画を強引に進めようしている“首謀者”が京都選挙区の自民党候補と強調。共産党が市民とともに、3度着工を延期させてきたことを挙げ、「今度は撤回に追い込もう」と呼びかけました。

 この他、自民・公明・維新が合意した11万病床削減、OTC類似薬の保険外しを批判し、「薬の負担は40倍、50倍となり、子どもの医療費無償化も吹っ飛ぶ」と強調。さらに、参政党が終末期医療費の全額自己負担化を主張していることに、「お金がなければ死ねというのか」と告発しました。

 併せて京都で進む軍拡を批判し、「平和と暮らしを守る議席、医療・介護の危機を打開する議席を何としても守り抜かせていただきたい。自民党を追いこし、勝たせてほしい」と力を込めました。