12月5日(金)~12月25日(木)11時~18時(日・月曜休。最終日16時まで)、桃青京都ギャラリー(京都市中京区一之舟入町375 SSSビル1F。地下鉄東西線「京都市役所前」直結、ゼスト御池16番出口より徒歩3分。Pなし。周辺有料Pあり)TEL075・585・5696。

山田は、陶芸を生業とする一族に生まれながら、後年「桃山」という時代と深く呼応することに
なります。当初抱いていた“華麗で優雅な時代”という印象は、調査と制作を通じて覆されまし
た。実際の桃山は、戦乱の余韻が続き、「誰もが何者にもなりうる」混沌の時代であり、そこに
文化の爆発的なエネルギーが渦巻いていました。
茶の湯、絵画、陶芸、漆芸、辻が花、歌舞伎――
わずか四十年ほどの間に日本文化のマグマが一気に噴き上がり、庶民まで巻き込んだ“文化の火山
帯”のような時代。
そのスペクタクルを知った山田は、陶芸という領域にとどまらず、美術家としての精神と身体を
揺さぶられたと語ります。
「得体の知れないエネルギーと精神に突き動かされ、今の私の仕事スタイルになっていった」と
述べるとおり、創作の根源には当時の混沌と高揚が息づいています。

同展では、山田の代表的シリーズであるオブジェ「アッサンブラージュ」を始め、深緋炎舞志
野、赫釉織部などの茶碗・ぐい呑といった、「桃山時代」に影響を受けた主要作品群を一挙にご
覧いただきます。また、作家キャリア初期の重要作である1977年制作「かごめかごめ」を特別
出品し、山田の創作の原点と最新の表現を同時に俯瞰できる構成となっています。

山田は、日本での個展開催にとどまらず、1988年のドイツでの穴窯制作、近年のヴィクトリア
&アルバート博物館(英)への作品収蔵など、国内外で長年にわたり注目を集めてきました。
同展は、その歩みの集積と、桃山への思索が新たな形で結晶する機会となります。
混沌と創造のあいだに立ち現れる“桃山サンバ”のリズム。
山田和のエネルギーが躍動する世界を、ぜひご高覧ください。   桃青京都ギャラリー

問い合わせinfo[at]gallerytosei.com(桃青京都ギャラリー)。

https://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2025/11/20251205-05.jpghttps://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2025/11/20251205-05-150x150.jpgkyomin-minpo画廊・ギャラリー12月5日(金)~12月25日(木)11時~18時(日・月曜休。最終日16時まで)、桃青京都ギャラリー(京都市中京区一之舟入町375 SSSビル1F。地下鉄東西線「京都市役所前」直結、ゼスト御池16番出口より徒歩3分。Pなし。周辺有料Pあり)TEL075・585・5696。 山田は、陶芸を生業とする一族に生まれながら、後年「桃山」という時代と深く呼応することになります。当初抱いていた“華麗で優雅な時代”という印象は、調査と制作を通じて覆されました。実際の桃山は、戦乱の余韻が続き、「誰もが何者にもなりうる」混沌の時代であり、そこに文化の爆発的なエネルギーが渦巻いていました。茶の湯、絵画、陶芸、漆芸、辻が花、歌舞伎――わずか四十年ほどの間に日本文化のマグマが一気に噴き上がり、庶民まで巻き込んだ“文化の火山帯”のような時代。そのスペクタクルを知った山田は、陶芸という領域にとどまらず、美術家としての精神と身体を揺さぶられたと語ります。「得体の知れないエネルギーと精神に突き動かされ、今の私の仕事スタイルになっていった」と述べるとおり、創作の根源には当時の混沌と高揚が息づいています。 同展では、山田の代表的シリーズであるオブジェ「アッサンブラージュ」を始め、深緋炎舞志野、赫釉織部などの茶碗・ぐい呑といった、「桃山時代」に影響を受けた主要作品群を一挙にご覧いただきます。また、作家キャリア初期の重要作である1977年制作「かごめかごめ」を特別出品し、山田の創作の原点と最新の表現を同時に俯瞰できる構成となっています。 山田は、日本での個展開催にとどまらず、1988年のドイツでの穴窯制作、近年のヴィクトリア&アルバート博物館(英)への作品収蔵など、国内外で長年にわたり注目を集めてきました。同展は、その歩みの集積と、桃山への思索が新たな形で結晶する機会となります。混沌と創造のあいだに立ち現れる“桃山サンバ”のリズム。山田和のエネルギーが躍動する世界を、ぜひご高覧ください。   桃青京都ギャラリー 問い合わせinfogallerytosei.com(桃青京都ギャラリー)。京都のイベントの最新情報がわかる京都イベントナビ