鎌田友介「After the Destruction」 5月14日(土)~6月11日(土)11時~19時(日・月曜休)、児玉画廊京都(京都市南区東九条柳下町67-2。地下鉄烏丸線「十条」より東へ徒歩3分、または京阪本線「鳥羽街道」より西へ徒歩5分)TEL075・693・4075。
 今回の個展では、新たな空間認識を獲得する為の、言うなれば破壊でありリセットであると言えます。建築や風景を平面上で模する為に作られた絵画的方法論に裏付けられた空間認識によってではなく、「多数の消失点」ここでは個々の人間の主観に基づいた視点に立ち返り、それを視覚化するための試みです。鎌田はこれまで遠近法などの法則/理論の象徴として非常に直線的な造形を意識して多用してきたのですが、今回はガラスの地平面を堺に全方向に連続性を感じさせる動的な構造に加え、ねじ曲がった廃材のアルミフレームというこれまでの鎌田の作品とは大きく趣を異にする有機的で不確定な造形が作品を構成しています。それは「After the Destruction」の文字通り、抗い難い力による破壊を象徴するようです。二次元でもなく三次元でもなく、という空間感覚の倒錯が如何に具現化されるのか、今回の破壊と解体によって如何なる現象が立ち表れてくるのか、ここでの性急な推論は控えられるべきでしょう。つきましては、本状をご覧の上展覧会をご高覧賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

―児玉画廊・小林健

 問い合わせTEL075・693・4075/FAX075・693・4076(児玉画廊京都)。

https://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2015/04/20110514-05-thumb-200x150-15303.jpghttps://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2015/04/20110514-05-thumb-200x150-15303-150x150.jpgkyomin画廊・ギャラリー 5月14日(土)~6月11日(土)11時~19時(日・月曜休)、児玉画廊京都(京都市南区東九条柳下町67-2。地下鉄烏丸線「十条」より東へ徒歩3分、または京阪本線「鳥羽街道」より西へ徒歩5分)TEL075・693・4075。  今回の個展では、新たな空間認識を獲得する為の、言うなれば破壊でありリセットであると言えます。建築や風景を平面上で模する為に作られた絵画的方法論に裏付けられた空間認識によってではなく、「多数の消失点」ここでは個々の人間の主観に基づいた視点に立ち返り、それを視覚化するための試みです。鎌田はこれまで遠近法などの法則/理論の象徴として非常に直線的な造形を意識して多用してきたのですが、今回はガラスの地平面を堺に全方向に連続性を感じさせる動的な構造に加え、ねじ曲がった廃材のアルミフレームというこれまでの鎌田の作品とは大きく趣を異にする有機的で不確定な造形が作品を構成しています。それは「After the Destruction」の文字通り、抗い難い力による破壊を象徴するようです。二次元でもなく三次元でもなく、という空間感覚の倒錯が如何に具現化されるのか、今回の破壊と解体によって如何なる現象が立ち表れてくるのか、ここでの性急な推論は控えられるべきでしょう。つきましては、本状をご覧の上展覧会をご高覧賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。 ―児玉画廊・小林健  問い合わせTEL075・693・4075/FAX075・693・4076(児玉画廊京都)。京都のイベントの最新情報がわかる京都イベントナビ