11月28日(日)10時半開演(9時半開場)、京都観世会館(京都市左京区岡崎円勝寺町44。地下鉄東西線「東山」1番出口より北へ徒歩5分。有料Pあり)TEL075・771・6114。
 能「清経」河村博重、狂言「伯母ヶ酒」善竹隆司、能「三井寺」梅田邦久、能「融」浦田保親。
 一般6500円(前売り6000円)※1F指定席、学生3000円※2F自由席
 問い合わせTEL075・771・6114(京都観世会館)。


清経(きよつね)
 平清経の家来・淡津三郎が、清経が西国で入水自殺したという知らせと、形見の黒髪を持ち、都の清経の妻のもとへやって来る。夫の入水を聞いた妻は驚き絶望し、「討たれたり病に倒れたりしたのならまだしも、自ら身を投げるとは…」と恨み言を連ね、形見の髪を「見る度に心づくしのかみなればうさにぞ返す本の社に」という歌と共に手向け返す。…
三井寺(みいでら)
 我が子が行方不明になった母が、清水寺に参詣し、子との再会を祈る。すると夢の中で清水観音の、子に会いたければ三井寺へ行けというお告げを受け、母は三井寺へと急ぐ。…
(とおる)
 東国の僧が都に上って、六条河原院の跡に着いて休んでいると、田子を担った老人がやってくる。この辺りの人かとたずねると、この所の汐汲みだと答える。僧が海辺でもない土地で汐を汲むとはおかしいと言うと、ここは昔、源融公が広大な屋敷を造り、邸内に陸奥の塩釜の景観を移したところであると答える。老人は僧の問うままに、融が日毎に難波の浦から潮水を運ばせここで塩を焼かせるという豪奢な風流を楽しんだが相続をする人もなく荒れ果ててしまったことを物語る。やがて汀に立ち寄って汐を汲むかと思うと、姿は消えうせる。…

https://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2015/04/noimage.jpghttps://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2015/04/noimage.jpgkyomin-minpoイベント京都観世会館 11月28日(日)10時半開演(9時半開場)、京都観世会館(京都市左京区岡崎円勝寺町44。地下鉄東西線「東山」1番出口より北へ徒歩5分。有料Pあり)TEL075・771・6114。  能「清経」河村博重、狂言「伯母ヶ酒」善竹隆司、能「三井寺」梅田邦久、能「融」浦田保親。  一般6500円(前売り6000円)※1F指定席、学生3000円※2F自由席。  問い合わせTEL075・771・6114(京都観世会館)。 清経(きよつね)  平清経の家来・淡津三郎が、清経が西国で入水自殺したという知らせと、形見の黒髪を持ち、都の清経の妻のもとへやって来る。夫の入水を聞いた妻は驚き絶望し、「討たれたり病に倒れたりしたのならまだしも、自ら身を投げるとは…」と恨み言を連ね、形見の髪を「見る度に心づくしのかみなればうさにぞ返す本の社に」という歌と共に手向け返す。… 三井寺(みいでら)  我が子が行方不明になった母が、清水寺に参詣し、子との再会を祈る。すると夢の中で清水観音の、子に会いたければ三井寺へ行けというお告げを受け、母は三井寺へと急ぐ。… 融(とおる)  東国の僧が都に上って、六条河原院の跡に着いて休んでいると、田子を担った老人がやってくる。この辺りの人かとたずねると、この所の汐汲みだと答える。僧が海辺でもない土地で汐を汲むとはおかしいと言うと、ここは昔、源融公が広大な屋敷を造り、邸内に陸奥の塩釜の景観を移したところであると答える。老人は僧の問うままに、融が日毎に難波の浦から潮水を運ばせここで塩を焼かせるという豪奢な風流を楽しんだが相続をする人もなく荒れ果ててしまったことを物語る。やがて汀に立ち寄って汐を汲むかと思うと、姿は消えうせる。…京都のイベントの最新情報がわかる京都イベントナビ