府教委に署名を提出するALTら(左)=12月22日=

 京都府立高校で派遣社員として働く外国語指導助手(ALT)らが12月22日、京都府教育委員会教育長に対し、直接雇用するよう求める署名約1200人分を提出しました。

 署名を提出したのは、派遣会社「アルティアセントラル」(名古屋市)に雇用されている7人。7人は労働組合「ゼネラルユニオン」(大阪市)に加盟し、派遣会社に対して、現在の月給21万円を25万円以上にすることや府に直接雇用することなどを求めて11月に無期限ストライキを実施。11月19日には月給を24万円に引き上げることなどの回答を得ました。

毎年度、府が選定した派遣会社探し契約

 府教委は、毎年実施する競争入札でALTを派遣する会社を選定。派遣ALTは、長年同じ高校で働いているにも関わらず、新年度前には新たに府が選定した派遣会社を探し、雇用契約を結びなおすなどの就職活動に追われています。署名では、「安定した立場で尊厳を持って働きたい。教育の質を守るためにも府は直接雇用すべき」としています。

 7人や同労組、京都府立高等学校教職員組合のメンバーらは今月3日から署名に取り組み、繁華街などでも街頭宣伝を実施。実質2週間ほどの取り組みで1200人分を超える署名が集まりました。

 署名提出時に7人は府教委に対して、「毎年の就職活動が本当に大変。安心して働きたい」「英語教育の質を確保するためにも直接雇用してほしい」と訴えました。