「家畜ふん尿の即刻撤去と厳正指導を」共産党・小林議員が追及 南丹市議会/泰宏農場生産組合豚舎から隣家敷地に流入、堆積

南丹市八木町の「泰宏農場生産組合」の豚舎から家畜のふん尿が、隣接する民家の敷地にあふれ出す事態が昨年から続いている問題で、日本共産党の小林毅市議は12月4日、南丹市議会12月定例会で、ふん尿の撤去と再発防止を事業者に厳しく指導するよう求めました。
小林市議は、ふん尿の流出は昨年10月頃から2、3日に一度の頻度で続いており、住宅の敷地に幅約1㍍、奥行き約10㍍に渡って堆積していることを告発。この間、行政としてのどのように対応してきたかについて質問しました。
西村良平市長は、「改善いただくように強く指導しているところ。引き続き家畜排せつ物法にもとづく適切な管理が行われるよう指導を継続し、改善していくようにはかっていきたい」と答えました。
小林市議は、ふん尿の流出が1年以上も続いており、住民の生活環境が著しく損なわれていると強調し、「即刻、改善を図ると明言を」と要求。その上で、堆積したふん尿の撤去を指導するよう迫りました。
西村市長は、現在は流出が止まっているとした上で、改善に向けて引き続き指導を続けていくと答弁。ふん尿の撤去についても、「指導していきたい」と述べました。
同生産組合は、JAグループ京都の現会長である中川泰宏氏の親族が、役員を務めています。

小林市議は、同八木町氷所の元公共施設で今年2月から、JA京都本店が、都市計画法上の許可を得ずに市街化調整区域内で営業している問題(11月14日から同25日まで営業休止)についても質問。
この問題では、同市が地区計画を新たに設定し、規制緩和を図ることで違法状態の解消を目指しています。同市都市計画審議会は11月5日、新たな地区計画案を承認しました。
小林市議は、承認にあたっての審議会の付帯意見では、「現在の建物使用用途が都市計画法に適合するよう速やかに許可権者の指示に従い是正されるよう市として対応するとともに、関係者に法令順守の徹底を図るよう厳格に指導されたい」とされていることを紹介。
法令違反が確認された時点でJA京都に退去を求めるべきだったと強調し、「法令順守の徹底を指摘される事態おこしたことを、重く受け止め、しっかりと向き合わないといけない」と述べました。



