特別公演「一つになる響き―韓日文化の饗宴」

 日韓国交正常化60周年を記念し、両国の伝統芸術、クラシック音楽、バレエなどのトップアーティストが織りなす特別公演「一つになる響き―韓日文化の饗宴」が11月28日、ロームシアター京都メインホール(京都市左京区)で行われます。

 同公演は、韓国バレエ界トップの養成機関「社団法人ケイ・グローバルバレエ院」が主催し、在日本大韓民国民団(民団)京都府地方本部、京都コリアアートセンター、社団法人韓国伝統文化芸術院が主管します。

 第1部「一つとなる響き」では、ソウル市舞踊団をはじめ、韓国の国立創劇団や国立国学院民俗楽団の団員や同楽団出身のスターが出演。独唱者と太鼓奏者によって奏でられる物語性のあるパンソリやカヤグム(伽耶琴)を奏でながらの併唱、韓国伝統舞踊など韓国伝統芸術の奥深さが味わえます。

 パンソリ「スグンガ」は国立創劇団団員で、日本の音楽バラエティー番組「日韓歌王戦」にも出場して実力を示したキム・ジュンスが独唱、カヤグム併唱は国立国学院民俗楽団の指導団員ウィ・ヒギョンが務めます。韓国伝統舞踊は、京都で活躍するキム・イルチ(京都コリアアートセンター代表)ら韓国の無形遺産履修者舞踊家たちが古典美と生動感あるステージを届けます。

 第2部「韓日文化の饗宴」では、現代とクラシックが交差する多彩なジャンルが繰り広げられます。

 韓国のソプラノ歌手コ・ジョンホと日本のピアニスト大久保ゆかりが日本歌曲「荒城の月」と韓国歌曲「美しい国」を演奏。「荒城の月」では、ハンブルクバレエ団でソリスト、振付家として活躍した大石由香がモダンダンスで、「美しい国」では、京都の水野弘子バレエ学園や西岡・福谷バレエ団に学び、国立英国バレエ団ソリストとして活躍した金原里奈と、ウルグアイ国立バレエ団出身のユン・ビョルがバレエで、それぞれ協演します。

 ハイライトは韓国バレエの創作作品「GAT」の世界初演です。朝鮮時代の成人男性が着用した帽子「ガッ」をモチーフに、伝統と現代感覚を融合した新たな世界をバレエで表現。韓国バレエのスターが舞台をつくります。

 今回の公演は、世界で活躍するトップダンサーを育ててきたキム・ソンヒ韓国芸術総合学校(ケイ・グローバルバレエ院傘下)名誉教授が芸術監督を、韓国ドラマ「砂時計」「黎明の瞳」などで主演した俳優パク・サンウォンがソウル市文化使節団団長を、それぞれ務めます。             

 19時(18時20分開場)。SS席15000円、S席ユース8000円、A席4000円。全席指定。チケット取り扱い☏075・746・3201(ロームシアター京都チケットカウンター/10時~17時)ほか。問い合わせ☏075・600・9162(京都コリアセンター/10時~17時)。