原水禁世界大会の模様を報告する参加者

 新日本婦人の会京都府本部は9月13日、戦争や核兵器のない世界を願い、ワークショップも取り入れた「ピースフェスタ」を京都市中京区の三条会商店街内で開きました。8月の原水爆禁止世界大会に参加した新婦人の若い世代が中心となって準備した初のフェスタで、100人余が来場。

 同大会参加者の報告や被爆2世による親の体験の継承、ジブリ作品をもとに平和を考えるトーク企画をはじめ、布にピースメッセージを書くタペストリーづくり、折り鶴などの参加型コーナー、広島市立基町高校の生徒が描いた原爆の絵や平和をテーマにした絵本の展示、アニメ「戦争のつくり方」の上映など、多彩な企画を準備しました。

 3人の子どもを育てる川村菜月さん(36)=左京区=は、初めて参加した原水禁大会の感想を報告しました。一緒に広島大会に参加した子どもが、実際の爆弾による被害や苦しみがゲームの戦闘とは違うと感じとったり、学校で友達に広島で見て来たことを話したりするなど、「子どもたちなりに大事なことを学んでくれた」と紹介。自身も現在の核兵器の威力や実験の実相を調べて学び、「核保有国の〝持っているだけで使わない〟との言い分に無理があると感じる。大会参加を機に学んだことを伝えていきたい」と話しました。

 他の報告者も「『胎内被爆』という言葉を初めて聞き、すべての人を襲った被爆の残酷さを知った。戦争は怖いけど、見て聞いて伝えることの大切さを学んだ」、「敵対感情をあおる排外主義の広がりに危機感を持つ。戦争を許さない市民の連帯の輪を広げ、核廃絶のために行動したい」などと語りました。

 会場入り口に広げたタペストリーには、絵を描く子ども、メッセージを書くフランスから来た観光客の姿などもありました。

 語り部を務める胎内被爆者の三山正弘さん(79)が来場し、あいさつしました。