小池書記局長(右端)とともに、そろい踏みで支持を訴える(左から)井上、倉林両候補(7月16日、JR長岡京駅前)

倉林候補「自民候補の背中見えた。追い越すしかない」

 比例でも選挙区でも大激戦・大接戦となっている参院選(7月20日投票)で、日本共産党の小池晃書記局長・参院議員(比例候補)が7月16日、京都入りし、井上さとし比例候補、倉林明子京都選挙区候補とともに、府内3カ所の街頭で同党への支持を訴えました。

 JR長岡京駅前(長岡京市)では、250人の聴衆が「アッコさん頑張れ」の声援を送る中、小池氏は、参院選は昨年の衆院選に続き、自民・公明両党を少数に追い込む選挙だと強調。「同時に、自公に助け船を出す維新、国民の議席が増えても政治は変わらない。民族差別を煽る政党が伸びれば政治が後退する。こういう時こそ、共産党を大きく増やしてほしい」と述べ、「井上候補を含めて比例5議席をどうか実現させて下さい。市民の共同候補、倉林明子さんを三度、国会へと送り届けてください」と力を込めました。

延伸計画に執着する裏金議員に審判を

 京都の大争点となっている北陸新幹線延伸計画について、倉林候補が住民運動と力合わせて3度も着工断念に追い込んだと指摘。一方、自民党現職の「裏金議員」は、現行ルートにしがみついていると批判し、「こんな人物に絶対に負ける訳にはいかない。大事な京都選挙区の2議席を自民党と、その補完勢力に渡さず、みんなの願いを届ける倉林明子さんを必ず勝たせてください」と訴えました。

 大争点の物価高対策を巡り、一番の特効薬は消費税減税だと指摘し、一律5%への引き下げとインボイス制度の廃止をと訴え。大企業減税が賃上げ効果が乏しかったことや、大企業には今以上の税金の負担能力がある、ということを石破総理が認めたことを示し、「年間11兆円の大企業減税をやめれば財源は十部分にある。自民党幹事長は『消費税を守り抜く』と言った。消費税を守り抜く自民党か、暮らしを守り抜く共産党、倉林明子さんかを選ぶ選挙だ」と強調しました。

 物価高に見合った賃上げの実現へ、大企業の500兆円の内部留保に課税し、中小企業の支援に回すことで最低賃金を全国一律1500円、そして1700円へと引き上げようと訴えました。

 選挙戦の中で、経済、社会、政治への不満を 外国人に向けさせようとする主張が広がっていると指摘。「賃金が上がらず、社会保障が貧しいのは、外国人でなく自民党政治がもたらしたこと。デマでヘイトスピーチをばらまくことを許してはいけない。人間にはファーストもセカンドもない。だれもが大事にされ、多様性を尊重し、手をつないで生きていく道に進むべき。創立103年、民族差別を許さないと声をあげてきた共産党の原点に立ち、民族差別を許さないという声を上げていく」と訴えました。

井上候補「『消費税守り抜く』は『カネで動く政治』を守り抜くこと」

 井上候補は、自民党の参院予算委員長(当時)が「運のいいことに能登で地震があった」と発言するとともに、政府が被災者の医療費・介護保険利用料の一部免除を6月で打ち切ったことを示し、「国民の声を聞かない自民党政治そのものが問われている」と指摘。

 自民党幹事長の「消費税を守り抜く」という発言の真意は、財界の要求で消費税を導入して法人税を減税し、見返りに多額の政治献金を受けるという「金で動く政治」を守り抜くということだと述べ、「裏金問題で自民党を追い詰め、企業団体献金全面禁止法案を参院に提出した。この党を伸ばしてこそ、金で動く政治を正し、消費税減税を実現できる」と力を込めました。

 倉林候補は、「とうとう自民党の背中が見えた。追い越すしかない 必ず勝ちにいこうではありませんか」と強調。自民党政治に審判を下し、消費税減税、賃上げ、年金引き上げを実現したいと訴え、「暮らしを守れの願いをたくしてほしい」と呼びかけました。

 北陸新幹線延伸計画について、「進めてきたのが現職の自民党公認候補。これを追い落とせば、延伸計画をきっぱり中止させる大きな近道になる。新幹線いらないの声を、立場を超えてかきあつめて勝ちにいこう」と訴えました。

 自公政権による大軍拡のもと、敵基地攻撃のためのミサイル配備や、ミサイル保管のための弾薬庫の新設など、京都でも「戦争準備」が進んでいることを示し、「京都、日本を戦争に巻き込む道を歩むわけにはいかない。(自民、維新の)2人の戦争準備に賛成の候補で、議席を占めるなど断じて許すわけにいかない」と決意を語りました。

フリップを示して訴える小池書記局長(同日、阪急西院駅前)

大軍拡予算が暮らし圧迫、平和の願いを日本共産党へ

 京都市西京区の阪急桂駅西口で小池氏は、 “比例は共産党”の大きな流れを京都でつくることが、全国で比例5議席、京都選挙区(改選数2)で倉林明子さんの二つの勝利を実現する力になることを強調しました。

 自民党の現職候補が昨日、「助けてください」と自身の動画を配信したことにふれて、「今まで、『助けて』という市民の声を無視しながら、最後になって『助けてください』という人に、議席を渡すわけにはいかない」と訴えました。

 小池氏は、25年度予算案で前年度と比較して軍事費が突出して伸びたグラフを示し、暮らしの予算が圧迫されている現状を指摘。その上、トランプ大統領がさらなる軍事費増を要求していることにふれて、米国いいなりの自民党政権を変える必要性を強調しました。

 安全保障については、党の憲法9条を生かした対話による外交施策を紹介し「9条を持つこの国の政治家の仕事は、二度と戦争しないため、徹底的な外交努力をすること」だと指摘。「平和への願い、戦争への道を止める願いを党派を超えて共産党と倉林明子さんへと広げてください」と呼びかけました。