海上自衛隊の舞鶴基地(舞鶴市)での弾薬庫新設計画と「特別注視区域」の指定候補とされている問題をめぐり、日本共産党府議団と同党舞鶴市議団は1月10日、同基地を視察し、周辺住民から聞き取りを行いました。

 府議団からは水谷修府議、市議団からは伊田悦子団長が参加。舞鶴平和委員会の高橋一郎会長が同行しました。一行は、2024年度の政府予算案で弾薬庫新設に向けた調査費が計上されている「舞鶴弾薬整備補給所」を対岸から視察。同補給所は土地利用規制法にもとづく「特別注視区域」の指定候補です。

 現地の視察後、同補給所から約1㌔圏内にある住宅地を訪問。住民の余江勝彦さんは、「近隣住民には、弾薬庫計画も区域指定のことも何も知らさず、基地機能を強化していくとは、まるで戦前のようだ」と語りました。

 視察を終えて水谷府議は、「弾薬庫整備の目的を防衛省は『継戦能力』の向上としている。住民にも知らせず、日米一体の戦争準備を進めることは許されない。党府議団として違憲の大軍拡阻止へ全力をあげたい」と話していました。