京都市内の公園では原則球技が禁止されており、無料で利用できるスポーツ施設が市内に少ないとして、京都市左京区の小中学生・高校生の有志が昨年12月30日、京都市長選候補の福山和人氏に、スポーツ施設増設の要望書を手渡しました。

 要望書を作成したのは左京区在住の高校1年生。バスケットボールが好きですが、高校のバスケットボール部には所属していません。

 公園や道路で練習しようとすると近隣住民から「危ない」「うるさい」などの苦情が寄せられ、自宅周辺で行うことを断念。京都市内では、無料で利用できる野外のバスケットコートが西京極運動公園(右京区)にあることが分かったものの、人気があり使用できないため、亀岡市まで電車で通うことにしました。

 米国に短期滞在する機会があり、誰もが気軽に利用でき、交流できるスポーツ施設が多くあることに、日本とのギャップを感じたといいます。

 近隣の友人などと数年前から野外でスポーツ出来る施設を求めて話し合ってきました。今回、実現を目指して、市民の立場で京都市長選に立候補を表明している福山さんに要望したものです。

 要望書では、▽市内の公園で球技禁止になっているところがあり、子どもたちが十分成長できる環境にない▽年々スマートフォン依存症などで外出の機会が減っている若者へのアプローチとなる▽同世代の交流や地域のつながりを増やすことが出来る――と3点をあげ、バスケットボールコート、スケートバークなど無料で利用できる野外スポーツ施設の増設を求めています。