丸太町通をアピール行進する参加者(11月11日)

 「若い人も高齢者も安心して暮らせる年金を」と、京都総評、京都社保協、年金者組合京都府本部は11月11日、2023年京都年金一揆を京都市中京区の京都アスニーで開きました。120人が参加し、「大軍拡より暮らしを守れ! 賃金の引き上げ、年金の引き上げ、暮らし守る社会保障の充実を府民に訴えていこう」との内容の集会アピールを確認した後、会場からJR二条駅近くまで行進して、「物価高から命と暮らしを守ろう」「最低保障年金制度をつくろう」などと市民にアピールしました。

賃上げ求めるたたかいと一体に

 開会あいさつで京都総評の梶川憲議長は、賃上げが物価高騰に追いつかず、賃上げも年金も暮らせる水準にないなか、軍事費増を優先させる岸田政権を批判。「すべての労働者が自立して働ける、暮らしていける賃金への大幅引き上げと暮らせる年金づくりを一体にたたかい抜きたい」と述べました。そして、来年2月4日投票の京都市長選では、公共の役割を取り戻す福山和人市長の実現に向け、奮闘する決意を表明しました。

 記念講演は、年金裁判にかかわる山本妙弁護士(富山県・いみず法律事務所)が、「女性の低年金はジェンダー不平等の積み重ね」と題して行いました。

 山本弁護士は、女性の年金受給者の85%が月額10万円以下の低年金の背景に、結婚による退社の推奨や短時間パートタイマーに厚生年金の加入資格がなかったなど、女性が差別され冷遇されてきた制度設計の問題があると指摘しました。

 同時に法律や制度を決める国会、内閣の男女構成比率で、いまなお女性が少ない日本の実態にふれ、「女性が声を上げないと変わらない」と強調。選挙をはじめ、最低保障年金制度の創設や年金支給額引き下げをやめさせる運動を通して声を上げ続けることの重要性を語りました。

 特別報告として、フランスでの年金改悪反対運動について片岡文子さんが話し、行動に参加する若者の思いを紹介しました。

 年金者組合女性部は、京都市長選に向けて市政の課題をコントで紹介し、「暮らしを守る仕事をする市長に」「暮らしに福を。福山さんと一緒に市政を変えよう」とアピール。民青同盟京都府委員会の東山翔伍さんが、連帯して発言しました。