笠井衆院議員(左)と堀川候補

 日本共産党の笠井亮衆院議員と堀川あきこ比例近畿・京都2区候補は3日、同党京都府委員会で、「核兵器のない未来に向かう課題」と題したオンライン対談企画を行いました。核廃絶に向けて活動している若者たちの団体「KNOW NUKES TOKYO」のメンバーで京都で活動している倉本芽美さん(立命館大学2回生、広島県出身)が司会を務め、二人の国会内外での活躍にエールを送りました。「京都学者・研究者日本共産党後援会」の主催。

核兵器禁止条約参加の政府へ

 笠井氏は被爆2世の国会議員として24年間、活動してきました。2017年の国連での核兵器禁止条約採択の議場にいた感動を語り、「世界の主役が交代した」大きな動きだったと話しました。背景には核廃絶を求める署名運動とともに、日本の被爆者や核実験で被害を受けたヒバクシャの訴えが世界を動かしたと指摘。一方、同条約批准に背を向け、アメリカの核の傘の下で核抑止に同調する岸田政権を厳しく批判。「来たるべき総選挙では、核兵器禁止条約に参加する政府にするため、力を合わせたい」と表明しました。

 堀川氏は、祖父母の戦争体験や被爆者の体験を聞き、恐ろしさとともに9条への思いを強くしたとして、高校生から原水禁世界大会に参加してきたと自己紹介。15年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に参加し、日本から633万人分の署名を提出した際、議長国代表から「署名一筆一筆の力は偉大。この力が核保有国を抑制する」と言われ、堂々と核保有国に物を言える確かな力を運動でつくってきた事に確信したと話しました。

 倉本さんは、11月にニューヨークで開かれる核兵器禁止条約第2回締約国会議に向けた国会議員の討論会が8月に開かれた事について意見を求めました。堀川氏は「日本は知見を生かし、オブザーバー参加してほしい。広島でのG7で核抑止論に立つ岸田首相の発言は被爆国として罪深い。総選挙で必ず国会に押し上げていただき、国会で首相を追及したい」と決意を語りました。

核廃絶に力を尽くす共産党を大きく

 笠井氏も「日本は条約採択の場にもおらず、第1回締約国会議にオブザーバーとしても参加しなかった。唯一の被爆国として全く情けない。この姿勢を国会で追及したい」と表明。また、被爆の実相について、戦後の米占領下で明らかにされない中、京都で1951年に京大の学生たちが原爆展を開き、初めて明らかにしたことを語り、「共産党員が中心だったと聞いています。核廃絶に力を尽くす、この党を大きくしていただきたい」と呼びかけました。

 対談は同党府委員会のYouTubeチャンネル(↓)で視聴できます