治安維持法に反対し右翼の凶刃に倒れた労農党代議士・山本宣治(1889‐1929)の生誕134年を記念した講演会(宇治山宣会主催)が5月28日、宇治市生涯学習センターで行われ、市民ら約90人が参加しました。

 薮田秀雄会長は開会あいさつで、ロシアのウクライナ侵略を口実として強まる、9条改悪や「戦争する国」づくりの動きを厳しく批判し、「戦争撲滅のために奮闘せよ」との山宣の言葉をひき、「日本と世界の平和を築くために力を合わせましょう」と訴えました。

 第1部では、山宣没後50年を記念してNHKが制作した番組「昭和回顧録~山本宣治の死」(30分)を上映。同番組は、1929年3月5日に虐殺された山宣の遺骨が京都駅に帰った3月9日から、山宣と日本共産党委員長だった渡辺政之輔との合同葬が三条青年会館(現・京都YMCA)行われた3月15日までのドキュメンタリー映像『山宣・渡政労農葬』を紹介しながら、山宣と行動をともにした田村敬男・京都ライトハウス副理事長(当時)と塩田庄兵衛・立命館大学教授(同)の解説を収めています。

 第2部では、京都平和委員会の片岡明理事長が、「岸田政権の戦争国家づくり…私たちのめちが戦場に!」をテーマに記念講演を行ないました。

 片岡氏は、イージスアショア導入を検討していた段階では、仮想敵からのミサイルを迎撃する想定だったものが、岸田内閣が閣議決定した「安保3文書」では、「敵基地攻撃能力」の保有を盛り込んでおり、「専守防衛」をかなぐり捨てたものに変質したと強調。

 同文書では、敵の反撃を想定して自衛隊施設の「強靭化」や、あらゆる攻撃を受けても戦闘を持続することなどが検討されており、陸自・宇治・大久保両駐屯地をかかえる宇治市の住民の命が危険にさらされる、などと指摘し、全国と反対運動を強めていくことを呼びかけました。