昨年11月に大阪市内で開催されたシンポであいさつする吉村氏

 Q 着工が見送りになっている北陸新幹線延伸について、どう考えているのですか

  日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事は、昨年11月に大阪市内で開催された「北陸新幹線整備促進シンポジウムin関西」(関西広域連合、京都府、大阪府、公益社団法人関西経済連合会)であいさつに立ち、「2029年には統合型リゾート、世界最高水準のものを誘致し、開業を目指している。関西経済の全体を成長させていくネットワークのつながりが重要。1日も早い全線開業を」と述べました。つまり、“カジノのために北陸新幹線延伸を”と強力に旗振りをしています。

 京都新聞に掲載された、府議選・京都市議選候補のアンケートでは、北陸新幹線延伸について、自民、公明でつくる与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)が決めた現行計画を支持する自民候補がわずか9人(府3人〈全30候補〉、京都市6人〈全24候補〉)のなか、維新各候補(府9人、京都市11人)はほぼ全員が「開通推進」と回答しています。

京都市議会の維新「このままで早期実現できるのか」と発破

 また、今年2月の京都市議会では、自民、公明が取り上げないなかで、宇佐美賢一議員(左京区選出)が「このままで早期実現できるのか疑問に思う。市の組織を衣替えして、『北陸新幹線対策室』を設置し、主体的に発信を」と述べるなど、前のめり姿勢を示しました。