記者会見で政策発表を行う竹内氏

 舞鶴市長選(1月29日告示、2月5日投票)について、労組や民主団体、日本共産党などでつくる「みんなで〝市民参加の舞鶴〟をつくる会」は1月15日、同会事務局長の竹内昌男氏(75)を擁立すると発表しました。竹内氏は同16日に舞鶴市役所で記者会見を行い、主な政策などを発表しました。

 記者会見で、竹内氏は「国の悪政から平和、命、暮らしを守る。若者が希望をもって暮らせるまち。市民の声を聞く」市政を実現したいと強調。この市政を実現するための「暮らし・子育て」「産業・経済」「防災・減災」「憲法・平和」の4つのテーマでの公約を発表しました。

 竹内氏は、「憲法・平和」を「特に強く押し出していきたい」と強調。専守防衛を逸脱した敵基地攻撃能力の保有に伴って米国製長距離巡航ミサイル・トマホークのイージス艦への搭載・運用を政府が表明するもと、イージス艦が所属する同市の海上自衛隊基地が「最前線」になると指摘し、「トマホーク配備に反対していく。市是である平和産業港湾都市を市民にもっとアピールしていきたい」と語りました。

 また、コロナ禍・物価高騰から「市民の暮らしを守っていくことが一番の課題である」として「暮らし・子育て」の分野で、▽子どもの医療費無料化を中学校卒業まで拡充、高校卒業までの検討を行う▽学校給食費と修学旅行代の無償化、中学校給食の自校方式化▽医師確保に力を尽くし市の医療体制を充実させる─ことを実現すると表明。

 「産業・経済」では、▽住宅改修助成制度の創設▽再エネによる地域新電力の設置▽農林漁業への積極支援―による地域経済の活性化を図ると訴えました。

 防災分野では、同市が掲げる山陰新幹線誘致など大型事業推進から、防災・減災の公共事業への転換を掲げました。

 同市に福井県の若狭原発群が隣接していることから、再稼働反対、実効性ある避難計画の策定、希望者への安定ヨウ素剤の事前配布の実施を表明しました。

 竹内氏の略歴は次の通りです。

 たけうち・まさお 舞鶴市出身。立命館大学文学部卒業。英語教諭として舞鶴市内の中学校に勤務。舞鶴市教職員組合委員長、年金者組合舞鶴支部書記長など歴任。現在、年金者組合舞鶴支部副委員長、舞鶴平和委員会副会長。