現有2議席確保へ奮闘する大谷(右)、山根両氏

コロナ対策・公共交通確保・子育て支援・・・吉本町政支え奮闘

 伊根町議選(定数9)が11月8日告示、同13日投票で行われます。日本共産党は大谷いさお(58)、山根あさこ(64)の現有2議席の確保を目指しています。同党町議団は、4期16年の吉本町政のもと、コロナ対策や公共交通の確保、子育て支援拡充など「小さくても輝く町づくり」を支えてきました。2氏当選で、「さらに町政を前に進める」と奮闘しています。

 コロナ対策をめぐり、議員団は2度、町への要請を実施。昨年7月には、コロナ禍で顕在化した「生理の貧困」をめぐり、住民とともに生理用品の設置を町教委に要望。その後、中学校トイレへ試験的に設置され、今年10月には常設が決まりました。また、コロナ禍の外食需要減少などにともなう米価下落をめぐっては、30㌔あたり1650円の支援策も実現しました。

 物価高騰をめぐり、両候補は、肥料・飼料の高騰対策の実現を公約に掲げています。

 同議員団は、前回選挙で公共交通の確保として「デマンドタクシー実現」を公約。同町では、今年度から予約型のタクシーで、自宅の玄関前で乗降する「いねタク」の運行が始まりました。

今年度から運行が始まった予約制タクシー「いねタク」の車両

 「いねタク」を通院などに利用するという70代の大垣美佐子さんは、「便利で助かっています。共産党も頑張って暮らしやすい町になっており、ありがたい」と話します。

 同町では、議員団も要望するもと、高校卒業までの子どもの医療費無料化(14年度)、教材・給食・修学旅行費など義務教育無償化(15年度)、奨学金制度創設(18年度)など子育て支援が大きく前進してきました。

 議員団は、本庄保育所での1歳児保育や3歳以下の保育料無料化などさらなる前進を訴えています。

 中学生から未就学児まで6人の子どもを育てる母親は、「農薬や肥料を使わない農業をしており、まだまだ土づくりの研究中です。こういう仕事の面で挑戦できるのも、子育て支援が充実している町だからだと思います」と語ります。

 2氏はほかにも▽補聴器の購入補助の実現▽国保税の子どもの均等割廃止▽観光振興と観光公害抑制─などを掲げています。