京都社会保障推進協議会(京都社保協)は10月1日からの医療費負担増に抗議し、京都市内や長岡京市など4カ所で「75歳医療費の窓口負担2倍化やめて」「年金下げるな」などと横断幕を掲げて宣伝。市民からは「えっ、知らんかった」「けしからんな」と足を止める人もいました。

 全国いっせい行動の呼応したもので、右京区西院では年金者組合や民商、地区労などから20人が参加。京都社保協の松本隆浩事務局長は、人口の2割を占める75歳以上への医療費2倍化を厳しく批判。「6月からは年金が下がっている。物価は上がり、年間15万円の負担増になるとの試算も出ています。消費税減税はしない、賃金引き上げにも消極的。声を上げ、こんな政治を変えていこう」と呼びかけました。

 年金者組合からは「6月から年金が減らされた。物価高の中、医療費の負担増は厳しすぎる」「京都市は敬老乗車証制度を改悪し、これまで年間3000円の負担の人は9000円になった。名古屋市は65歳に引き下げ制度を充実している。どこまで年寄りをいじめ倒すのか」―など怒りの声が上がりました。

 右京民商は物価高には消費税減税をと訴え。「97の国と地域で付加価値税の減税が実施・予定されています。税金は憲法違反の国葬でなく国民に使うべき」と話しました。

 日本共産党の山田耕司京都市議が昨年度決算で70億円の赤字を理由に「行財政改革」として市民サービスを切り捨てたにもかかわらず、今年度は104億円の黒字になったことについて前提の崩れた「行財政計画」の撤回を要求しました。

 横断幕を見た50代の女性は「物価高の上、まだコロナ禍でしょ。こんな時に医療費を上げるなんて」とため息をつきました。