公示後3度目となる京都入りで街頭から訴える志位委員長(中央)、たけやま候補(右)、穀田恵二国対委員長(右)(8日、京都市北区・北野白梅町)

 日本の命運がかかった参院選(7月10日投票)は、一票を争う大激戦・大接戦のまま最終盤を迎えました。日本共産党の志位和夫委員長は8日夕、京都市北区の北野白梅町で、京都選挙区(改選数2)で猛奮闘する、たけやまさいこ候補とともに訴え、「日本共産党が伸びれば政治は必ず変わります。あなたの一票で未来は変わる。比例で5議席獲得、たけやまさんの逆転勝利で新しい政治をつくろう」と呼び かけました。

自由な言論封殺するテロ許されない

 公示後、3度目の京都入りとなったこの日、志位委員長は、冒頭で、安倍晋三元首相への銃撃事件に言及し、「自由な言論を封殺するテロは、民主主義に対する挑戦であって、断じて許すわけにはまいりません。この蛮行に対し、強い言葉で非難をするとともに、安倍さんの回復を心から願っております」と話しました(編集部註:街頭演説会は午後4時30分に開始、同4時50分ごろに終了しました)。

 志位氏は、選挙戦で、▽大軍拡ではなく外交で平和を▽物価の高騰から、暮らしを守る▽希望の持てる未来をつくろう—の3つの願いを日本共産党と、たけやまさいこさんに託してほしいと訴え。争点となっている軍事費2倍について、財源が示されていないこと、税金の優先順位を問うた新聞の世論調査で、軍事費は21%、暮らしは69%だったことを示し、「大軍拡より暮らしに、大事な税金を使えの1票は、日本共産党と、たけやまさいこさんに投じてください」と力を込めました。

 その上で、日本の進むべき道は、憲法9条を生かした対話による平和外交だとのべ、東アジアに平和を創出する党の「外交ビジョン」を紹介しました。

 暮らしの問題では、消費税を5%に減税し、賃上げを行う、その具体的財源を示す提案「やさしく強い経済」への転換の内容にふれ、「共産党を伸ばし、賃金が上がる国にしよう」と述べました。

 最後に、「翼賛政治」の危険性を感じると語り、日本共産党の反戦・平和の100年の歴史に言及して、「平和や暮らしを壊す逆流に正面から立ち向い、命、平和、暮らしを守るために頑張る」と決意を表明しました。

 たけやま候補は、暮らしの願い、北陸新幹線京都地下延伸計画の中止や植物園を壊す再開発計画反対などの京都の願いを届けられるのは、京都選挙区では、私しかいないと強調。

 原点の「戦争をなくす」決意にふれ、教育費は出し渋りする一方で、軍事費は2倍に増やす自公政治を批判。戦争の準備を優先する道を止めなくてはいけないと述べ、「軍事費より、暮らし、教育、コロナ対策に回せと国に言えるのも、(選挙区候補では)反戦・平和を100年間貫いてきた日本共産党の、私、たけやまさいこただ一人です」と支援を訴えました。

 穀田恵二国会対策委員長・衆院議員が司会を務めました。