大激戦となっている4月10日投開票(府知事選と同日)の府議補選京都市北区選挙区(欠員1)で、日本共産党の田村智子参院議員・副委員長が8日、北区の烏丸北大路での街頭演説会に駆け付けました。党北地区委員長の福田ようすけ候補(46)=新=とともに、補選の発端となった自民党の「政治とカネ」を厳しく批判し、「清潔な政治実現の願いを共産党に託して、何としても勝たせてほしい」と渾身の訴えをしました。

 選挙戦は、共産党をはじめ自民、維新、立憲民主の4候補がしのぎを削り、大接戦となっています。 

 田村氏は、ロシアによるウクライナ侵略に乗じた、自民や維新の「核共有」論などを批判。「憲法9条を掲げ、侵略戦争許すなと訴える、共産党への一票を広げに広げてほしい」と呼びかけました。

 「政治とカネ」の問題では、「問題の根本に政党助成金がある」と指摘。「政党助成金も企業・団体献金も受け取らず、政党助成金の廃止を提案する日本共産党を押し上げてほしい」と強調しました。

 また、コロナ感染対策で、最前線の役割を果たす保健所を統廃合してきた自民党政府と京都府政を告発。「大型開発優先でなく、暮らしと命を守る府政を実現しよう。府知事選勝利と合わせ、公共の責任を取り戻そう」と力を込めました。

 福田氏は、自身の公約である▽子育て世代・学生を丸ごと応援▽暮らし応援▽コロナ感染から、命を守る▽北陸新幹線延伸計画、北山エリア開発計画の中止を、「府民と一緒に実現したい」と訴えました。その上で、他党の候補者が、府知事選挙でも争点となっている北陸新幹線延伸、北山エリア開発について、一切言及していないことを批判。「京都の自然や環境を守ってほしいとの府民の願いを党派を超えて、託してほしい」と訴えました。