「子どもと教育・文化を守る京都府民会議」は、小中学校の給食も教科書と同じように無償にする流れを作ろうと、京都府に対して「小中学校給食費の無償化を求める」署名を始めました。3月21日、京都市の四条河原町で宣伝し、署名の協力を呼びかけました。

全国161市町村で無償、府内5町村も/「府の支援で無償の流れ広げよう」

 要請項目は、▽小中学校給食費の保護者負担を無償にするため、府として市町村への財政支援はじめ必要な措置を講じる▽無償化するための財政措置を国に求める—の2点です。

 宣伝では、コロナ禍の影響で経済的に厳しい状況があるなか、学校給食費の保護者負担が年間5万円にものぼることを示し、副教材費のなかで最も重い負担になっていると指摘。全国では161市町村(22年3月現在)、京都府内では5町村が無償になっていることを紹介して、「無料は全国の流れです。医療費無料制度と同じように府が支援して府内でも広げましょう」と署名を呼びかけました。

 足を止めた男性=宇治市=は、「おっしゃる通りですね」と話し、シングルマザー(30)=長岡京市=は、「暮らしていける給与にしてほしい。ほんと厳しい」と署名に応じていました。同「会議」は、6月をめどに署名を提出する予定です。