のぼりや横断幕を手にパレードする参加者(13日)

 京都府が計画する、京都府立植物園(左京区)の開発や京都府立大学に1万人規模のアリーナ建設などを盛り込んだ「北山エリア整備基本計画」の見直しを求めて3月13日、市民グループなどが植物園周辺でアピールする「植物園・北山エリア 春を呼ぶパレード」を開催しました。約300人が参加し、声を挙げました。

 参加者はプラカードや横断幕を掲げながら、京都市北区の北大路橋西詰から、府立植物園北山門前まで行進。「府立植物園、府立大学を守りたい」「植物園の樹を切るな」「商業アリーナはいらない」と声を上げてアピールしました。

 行進後の集会で、「京都府立植物園整備計画の見直しを求める会」の鯵坂学共同代表は、「これだけたくさんの方に参加していただき本当にありがとうございます。これを契機に植物園を守る取り組みにいっそう奮闘したい。4月の府知事選では、『植物園を守る』という知事を誕生させよう」と訴えました。

 「北山エリアを考える府大学生有志の会」の学生は、巨大アリーナの建設で学生の学習環境が破壊されようとしているとし、「体育館やクラブボックスを壊して、なぜイベントのためのアリーナを作るのか。建設を止めたい。オンライン署名にご協力下さい」と呼びかけました。

知事はこの声を受け止めよ

 日本共産党府議団の光永敦彦幹事長は、「知事はここに参加されたみなさんの声を聞き、応えるべきだ」と強調。コンサル企業の試算で、アリーナの建設費用の見積もりは175億円と発表されたことについて、「1年前のコンサルの発表では155億円だったものが大きく膨れ上がった。京都スタジアムでは、民間に運営を委託するとしたが、もうからないためにどこの企業も手を挙げなかった。こんな失敗を繰り返すのか。こんな計画は白紙撤回させよう」と訴えました。