国際女性デーの3月8日を前にした5日、京都市東山区の京都女子大学(竹安栄子学長)で国際女性デー「HAPPY WOMAN FESTA 2022」が行われました。

 ジェンダー平等の実現やSDGsの達成などに取り組んでいる同大学と、女性のエンパワーメントの推進や国際女性デーの普及に取り組む「HAPPY WOMAN®」(小川孔一代表)との産学連携による催しで、学生らによる「ジェンダー平等を実現するためのアイデア」の発表と、政治の分野や海外との比較からジェンダー平等を考えるトーク企画の3部で構成されました。

 学生らの発表コーナーでは、10人の学生が3チームに分かれ、▷スカートの着用を強制されがちな女子高生の制服問題▷女性の貧困の解決を念頭においたリカレント教育の推進▷家事労働の男女格差—をそれぞれテーマに報告。結婚・出産によって女性が働き続けることが難しい現状、家事労働の多くを女性が担っているといった実態に着眼し、大学や企業内での改善策を紹介しました。

 高校生の制服については、制服を導入している全国の公立校の6割が女子にスカートの選択しかないと指摘し、学生と学校で制服の選択肢を広げるプロジェクトの立ち上げを提唱。性別にかかわらず制服を自由に選択できるようにすることと併せ、髪型や下着の色などジェンダー規範にとらわれた校則の改善にもつなげたいと話しました。

ウクライナに連帯「自由と平和守るために声上げよう」

 開会式では主催者あいさつで、国際女性デーの歴史とウクライナ情勢にふれ、「ジェンダー平等と平和を求めて幸せな未来が築けるよう行動を起こしたい」(小川氏)、「百年前のロシアの女性労働者と同じように女性たちが声を上げ、ロシアの無謀を防ぎ、自由と平和を守るための声を上げよう」(竹安学長)と呼びかけました。