京都市役所前で請願採択をアピールする「小学校のような全員制の中学校給食をめざす連絡会」のメンバーら(2020年2月27日)

 日本維新の会副代表の吉村洋文大阪府知事が10月22日、総選挙の候補者応援で京都入りし、大阪での中学校給食の実現、学校給食の無償化などの実績をアピール。「京都市は、どうですか。やっていない」「改革政党が必要。口(で言う)だけでなく、やってきた」などと訴えましたが、京都市で、中学校給食の実現の願いに自民党や公明党と一緒に背を向けてきたのは維新です。

 吉村氏のこの演説内容について、京都市の保護者や市民らでつくる「小学校のような全員制の中学校給食をめざす連絡会」の江本佳世子事務局長は、「京都でよくも言えたな」と憤ります。

 同「連絡会」は19年9月、全員制の中学校給食を求めるそれまでの運動を土台に結成。「小学校のような全員制の中学校給食を求める請願」を毎年市議会に提出しています。19年には要望署名約2万2000人分(京都市長宛)、20年には最終1万人を超える請願署名(市議会宛)を提出し、請願の採択を求めました。請願審議では、採択に賛成したのは日本共産党のみで、それ以外の党、会派は採択に反対しました。

 江本さんは、「維新の議員さんは、一度も請願の紹介議員にもなってくれたことないし、市政与党と一緒になって請願の採択にも反対してきた。給食実施を“やる”と言いながら態度はまったく違う」と話しています。