「OLIPOLI」が作成したチラシ。注目してほしいポイントにはアンダーラインを入れています

 木津川市に在住する女性を中心に、学習や交流の場を設けているグループ、暮らしのあれこれと政治を話す会「OLIPOLI(オリポリ)」が、「政権交代」が争点となった総選挙の投票判断に役立てようと、各政党の公約・政策を比較するチラシを3000枚作成し、「投票へ行こう」と対話を広げています。

 チラシは、カラー印刷でA4サイズ。「税金、高いんやけど」「子どもの学費が大変」などといった、日ごろから気になる話題の中から、消費税やジェンダー、教育、年金、気候問題、核兵器禁止条約など、15のテーマを選び、与党(自民党、公明党)と野党(立憲民主党、日本共産党、れいわ、社民党)の政策をコンパクトにまとめて紹介しています。

 政策は各政党のホームページから引用し、消費税への対応では、「与党→10%のまま、減税しません。大企業などへは優遇」。対する「野党→減税5%にします。富裕層の負担を多くする」などを表記。SNSでチラシの活用を呼びかけると、三重や徳島など他県から依頼があったほか、データから印刷して配りたいと申し出があるなど、反響があります。

 小川伊智子さんは、「公約の比較が一目瞭然でわかるものがあればいいなと思っていたが自分たちで作れ、共感してもらえたのがうれしい」と言います。

 各党の政策を調べた大西みきさんは、性交同意年齢を現行の13歳のまま見直さない、選択的夫婦別姓も認めないという自民党の政策に、「あらためてびっくりしました」。デザインを担当した今吉ほなみさんは、「活用したいと反応があるのはうれしい。大学授業料を半額にする野党の政策などを話のきっかけにして投票に行ってほしい」と話しています。

できあがったチラシを囲んでのお話会。教育やジェンダーの話題で交流しました