高さ8㍍、幅20㍍にわたり違法造成の斜面の一部が崩れ(中央)、土のうが積まれている大岩山(8月27日撮影)=ドローン撮影:松本博

 京都市伏見区小栗栖の大岩山の違法造成地で、8月11日から14日の豪雨を受け、高さ8㍍、幅20㍍にわたり土砂が崩落する事故が発生したことを受け、地元の小栗栖自治会は9月9日、市役所を訪れ、土砂の全量撤去をするよう改めて要請しました。

 大岩山では、市の指導に基づく「是正」工事の最中。崩落は8月13日から14日早朝にかけて、同工事未着手の斜面地で発生したもの。市は、土のうを置き、応急措置をしていると言います。

 この日、自治会の役員5人が市の開発指導課を訪問。18年の大規模土砂崩れ後も続く、今回の崩落に、「不安は払拭できていない。市の言う是正工事は土砂の全量撤去ではなく、これでは住民の安全・安心は確保できない」と訴えました。

 参加した佐々木孝成さんは「市へ要請した後にも、住民から不安の声を聞いている。市は市民の声を聞くべきだ」と話しています。