受賞した写真集『ノースウッズ 生命を与える大地』を手にする大竹さん

 舞鶴市出身の写真家・大竹英洋さん(47)が、第40回土門拳賞を受賞(4月)しました。受賞を記念してスライドトーク企画(メリーゴーランド京都主催)が、5月30日(日)午後2時から京都市下京区の徳正寺(四条富小路下ル)で行われます。

 受賞作品は、写真集『ノースウッズ 生命を与える大地』(2020年、クレヴィス)。20年間、北アメリカの湖水地方・ノースウッズに通い続けた集大成の写真集です。原生林に生息するカリブーやオオカミ、シカなど、さまざまな野生動物や草木、オーロラ、山火事などの自然現象を追いながら、今もこの地で狩猟採集を営んでいる先住民の暮らしにも思いを巡らせて、自然と共生する人間のあり方を写真と文章で問いかけています。

 出版時、本紙インタビュー(2020年4月5日付)で、小学校時代を過ごした舞鶴で野山を駆け回った遊びが自然とつながる原点だったと述べ「作品を通して命のつながりが伝わればうれしい」と話していました。

 同企画では、「いまも、旅はつづく」と題して、1部『ノースウッズ 生命を与える大地』で大竹さんによるスライドとトーク、2部は『そして、ぼくは旅に出た。はじまりの森 ノースウッズ』として編集者の松田素子さんとのトークが行われます。

 参加費2500円、定員30人。オンライン配信の参加費2000円、定員50人。問い合わせはメリーゴーランド京都℡・FAX075・352・5408、オンラインストアホームページhttps://mgrkyoto.stores.jp/

 また、丸善京都本店(中京区)でも、30日まで『ノースウッズ 生命を与える大地』のパネル展を開催します。