看護師、保育士、障害者施設職員、学童指導員らが実態報告

 日本共産党の倉林明子副委員長・参院議員と医療・福祉現場などで働くエッセンシャルワーカー(生活必須職従事者)らが8月30、コロナ禍の労働環境や新しい社会になどについて考え合うオンライン企画「コロナとエッセンシャルなわたしたち」を開催しました。日本共産党京都府委員会主催。

 府内で働く看護師、保育士、障害者福祉施設の職員、学童保育指導員らがそれぞれの実態を報告。倉林氏が報告を受けて、この間の国会論戦や国の問題点を指摘しました。

 看護師の女性は、コロナ禍で人手不足が深刻になり、激務に追われるなか、「つらくなった職員が『消えたい』と声を上げています。命を守る医療現場をしっかり支援してほしい」と語りました。

 保育士の女性は、学校が休校となる中でも保育園は「原則開園」で対応に追われたことを述べ、「感染症対策に追われています。今こそ配置基準を見直してほしい」と述べました。

 障害者福祉施設で働く男性は、在宅支援になり利用者の工賃が従来どおり支払えず月2000円にまで減少した事例などを紹介し、「事業所の収入も減り、行事も減って、利用者さんの生活も圧迫している」と語りました。

 学童指導員の女性は、もともと狭いスペースで子どもが「すし詰め」状態のなかで感染症対策に追われているとし、「ストレスを抱える子どもたちが自分を出せる場にしていきたい」と述べました。

 倉林議員は、ギリギリの体制のなかで奮闘する参加者らを労いながら、「感染症対策のためにも20人学級をめざす運動が広がっている。子どもや職員が安心できる基準を現場から示していこう」と述べ、PCR検査を広く行うことや社会保障制度拡充、野党共闘で政治を変える展望などを語りました。