緊急街頭宣伝で訴える、穀田氏(左から2人目)と(左から)井上、倉林両氏、河合葉子京都市議(8月29日、四条烏丸)

早期に臨時国会開き新首相のもとでの審議を

 日本共産党京都府委員会は8月29日、京都市下京区の四条烏丸交差点で、安倍晋三首相の辞意表明(同28日)を受けて、緊急の街頭宣伝を行いました。穀田恵二国会対策委員長・衆院議員、倉林明子副委員長・参院議員、井上哲士参院議員がコロナ対策を中心にこの間の安倍政権の問題点を厳しく指摘し、早期の臨時国会開会と新しい政治をつくる展望について訴えました。

 3氏はそれぞれ冒頭に、安倍首相の辞任理由が持病の悪化によるものであることに触れ、健康の回復を願うことを述べました。

 穀田氏は、感染症対策を担う保健所や保健師がこの間削減されてきたことがコロナ対策で大きな問題を生んだと述べ、新自由主義的施策で社会保障を削減してきたことを強く批判。感染が再拡大するもとで、コロナ対策のためにも野党共同で国会開会を強く要求してきたと強調した上で、安倍政権に代わる新しい政治の展望について、「格差を是正し、暮らし第一の政治、多様性の尊重などを市民と野党の共闘の基本にすえています。こうした政治を実現するためにも、総選挙では京都1区で必ず勝利したい。京都から政治の流れを変えていきましょう」と訴えました。 

 井上氏は、安倍政権のコロナ対策が「後手後手で的外れ」なものであると厳しく批判。早期の国会開会とともに、感染拡大防止ためにPCR検査の拡大を訴えました。また、安倍政権のもとで集団的自衛権の行使容認の閣議決定や安保法制の強行などが行われたことを指摘し、「安保法制の廃止や新自由主義からの転換を図るためにも、市民と野党の共同を広げ、全力をあげます」と訴えました。

 倉林氏は、相次ぐ社会保障改悪の上に、コロナ禍で医療、介護、福祉の現場がズタズタにされてきたと指摘。「医療崩壊、介護崩壊の危機にひんしている現場に直接支援が必要。また給付金や市民、業者への支援策を実行するためにも国会を早期に開くべき。市民のみなさんとともに、野党で政治を変える時です」と呼びかけました。