学生支援の食材配布に取り組んだプロジェクトのメンバーら(8月1日、北区)

 新型コロナ禍で困窮する学生に食材を配ろうと1日、京都市北区衣笠にあるガレージで、地域住民や立命館大学の学生有志らが呼び掛けた「衣笠・金閣食材提供プロジェクト」が行われました。

 食材は、約1カ月前から住民からの寄付を募り、米や缶詰、レトルトカレーなど70食分を用意。地域住民らが金閣・衣笠両学区にある学生マンション約1650軒にビラを配布し、ビラを見た学生26人が訪れました。

 食材を受け取った立命館大学1回生の仲村空さん(19)は、学費と生活費はコンビニや飲食店など3カ所でのアルバイトと奨学金でまかなっていると言います。「1人暮らしなので食材はとてもうれしい。楽しみにしていた大学生活が、コロナ禍で大学にも入れず、授業もオンラインと課題ばかりで、正直モチベーションが上がらない。まるでフリーターのような生活」と話していました。

 このほか、「アルバイトがなくなりお金がないのが心配。就職活動が不安」(立命大2回生)、「授業の質と授業料が伴っていない。学生の声をもっと政治に反映してほしい」(同志社大学2回生)、「学費の心配なく大学で学べる環境を整えてほしい」(佛教大学生)などの声が寄せられていました。

 日本共産党の浜田良之府議、玉本なるみ・井坂博文両京都市議が、学生・青年労働者向けの相談活動に参加しました。