京丹後市の米軍レーダー基地

事故発生から報告まで3週間以上

 京丹後市の米軍レーダー基地(経ヶ岬通信所)に勤務する米軍関係者が6月13日に同市内で酒気帯び運転で物損事故を起こしていたことが7月7日、分かりました。この日、同市が防衛省からの情報提供を受け、明らかにしました。中山泰市長は同日、防衛省と米軍基地司令官に対し、緊急抗議と要請を行いました。

 抗議文によると、米軍関係者は同市内で酒気帯び運転を行い、駐車中の無人車両への物損事故(接触)を起こし、7日に道交法違反で京都地検宮津支部に送致されました。

 中山市長は、「自覚により防ぐことができる決してあってはならない交通犯罪」であると厳重に抗議し、事実関係の報告と関係者らへの謝罪、再発防止策の徹底などを強く求めるとしました。

 また、米軍関係者の事故報告について、昨年3月に「重大なものを除き、件数のみ」とする方針変更が行われたことに関し、「軽微な事案も含めた交通事故事案の報告ルールの明確化」も要求しています。

共産党「地位協定改定強く要請を」「基地撤去求めていく」

 日本共産党京丹後市議団の田中邦生団長は、「酒気帯び運転など断じて許されない。事故の情報が明らかにされるまでタイムラグがあり、こうした重大な事案が市民に知らされていなかったことも問題だ。市長は、再発防止策とともに、こうした事故の背景にある米軍の特権を保障した日米地位協定の改定をもっと強く求めていくべきだ。議員団としては強く抗議するとともに、今後も基地撤去を求めていきたい」と話しています。