騒音・悪臭が問題となっているパーム油発電所

 福知山市土師新町の住宅街に隣接するパーム油発電所の騒音・悪臭問題をめぐり、周辺住民からは同市長選の各候補者に対し、「この問題に取り組んでほしい」と訴える声が上がっています。

 発電所は、2017年6月から稼働。稼働前に事業者は住民に対し、発電施設の屋外で騒音を「50デシベル以下」とし、臭いについては「問題にならないレベル」と説明していました。

 しかし、説明を上回る騒音や不快な臭いが漂い、周辺住民は「眠れない」「吐き気がする」などの健康被害を訴えています。一定の対策が行われましたが、「騒音や悪臭は解消されてない」(住民)と言います。

 地域住民でつくる「騒音悪臭問題対策推進委員会」の三谷義臣代表は、「当選者は市のトップとして、事業者に対し『約束を守りなさい』と言ってほしい」と強調します。

 また、経産省のガイドラインには騒音に関して「必要な措置を講ずるよう努める」とあることを指摘し、「各候補には国の固定価格買取制度の対象で、ガイドラインにも反する事業が行われていることは制度上の欠陥だということも問題提起してほしい」と話します。

おくい氏以外の3候補は公約で言及せず

 この問題について、「民主市政の会」のおくい正美氏は「パーム油発電の中止」を公約に掲げています。他の3候補は、公約で言及していません。