井筒かおる候補

国保料子ども均等割軽減、宅配サービス業者支援、バス交通充実

 八幡市長選が9日告示(16日投開票)されます。「くらしを応援する市政 安心して暮らせる八幡市」に変えようと、日本共産党も参加する「市民のための市政をすすめる八幡市民の会」の井筒かおる候補(66)=無、新=が、現職を相手に挑む一騎打ちの様相です。

 井筒候補は、国保料や水道料金が高い、子どもの医療費無料化をさらに拡充してほしい、などの市民の声に耳を傾け、同市の年間予算の1%、2億6000万円で実現可能な「くらし応援すぐやるプラン」を発表し、市政転換を訴えています。

 現市政は、暮らしを応援する施策が希薄です。その一例が国保料にみる負担軽減の姿勢。同市の国保料は、課税所得200万円の40代夫婦と子ども2人の4人世帯の場合37万380円(19年度)。府内の13市のうち向日市に次いで2番目に高額です。

 約1億100万円にのぼる国保財政調整基金(18年度)を活用して、子どもの均等割を減免できないかとの要望に、市は、「保険料率の急激な上昇を抑えるために基金の一部を活用しており、負担軽減を図るために基金を活用する考えはない」との態度です。

 井筒候補のプランの内容は、国保料の子どもの均等割分(1人当たり3万5000円)を市の独自負担で軽減(2000万円)することをはじめ、▽子どもの医療費を高校卒業まで無料化(2200万円)▽高齢者の医療費2割を1割負担に軽減(8000万円)▽地元商店街、高齢者宅への宅配サービスに取り組む業者支援(1000万円)▽バス交通の充実(5000万円)など―です。

 さらに、国や府の制度を活用すれば、小児夜間救急の市内の病院での受け入れを現在の週1回から増やすこと、介護施設の拡充や男山団地のエレベーターの増設、など充実することができると提案しています。

 安心できる医療・介護、子育てしやすい街、住みやすい街、憲法を市政に生かす、市民の声を聞き住民参加の市政運営―の5つの転換で、希望ある八幡市をみんなでつくろうと呼びかけています。

 選挙戦は、前回に続き2度めの挑戦となる井筒候補と、3選をめざす現職の堀口文昭氏(67)=自民、公明、立民、国民推薦=が立候補する見込みです。

 「八幡市民の会」井筒かおる事務所 住所=八幡市男山長沢21-4 ☎075・971・6081、FAX075・971・6082。