京都市長選報告集会
福山和人さん

 「つなぐ京都2020」は2月3日、京都市内で京都市長選報告集会を開き、会場いっぱいの600人が参加。ともにたたかった市民をはじめ、日本共産党とれいわ新選組の代表が発言し、福山和人さんの大奮闘をたたえるとともに、市民との協同をさらに大きくし、市民が主人公の市政実現に力を尽くすことを誓い合いました。集会での福山さんのあいさつ(全文)を紹介します。

 ありがとうございます。めっちゃ悔しいです。みなさんに昼夜を分かたぬご支援をいただいたこと、そしてスタッフのみなさん、大変わがままな候補者だったと思いますが、本当にありがとうございました。

 ここに来る前に、私の所属する京都法律事務所にいきましたら、「すぐやらせるパッケージ」が一杯でした(笑い)。しばらく一弁護士としてやっていかなければならないなと思っています。

言葉の力を信じ必死のパッチで

 立候補表明してから日々全身をアンテナのようにして、全てを吸収して、全てを放電する生活を続け、今は抜け殻のようです。しばらく充電したいと思います。

 今回のたたかいは残念な結果で、大変悔しい。「つなぐ京都」を一昨年の知事選で作り上げましたが、今回の市長選挙はつながりが豊かで、選挙事務所も二条駅前の事務所以外にも各行政区ごとに「つなぐ京都」の拠点を設けて、共同を前進させることができました。

 また、れいわ新選組のみなさんも加わっていただいて、本当に豊かな取り組みができたと思います。我々のたたかいに大きな橋頭堡(きょうとうほ)を築くことができたと思います。

 特別な権力やお金を持たない私たちは、言葉の力を信じてやってきました。私の言葉とみなさんの言葉がより合わされて、人々の心を捉えたとき、勝利の方程式を得ることができると訴えてきました。勝利することはできませんでしたが、さまざまなつながりやドラマが生まれ、みんなの心を捉えて、一人ひとりが主人公として関わっていただきました。心から拍手を送りたいと思います(拍手)

 「必死のパッチで暮らしを応援する」「市民に投資せよ」という主張は経済政策としてもきわめてまっとうです。

政策論戦なく「あの広告」だけ

 願わくば現職陣営ともっと政策論戦をやりたかった。私の「すぐやるパッケージ」に対して、現職市長は討論会で「200億円足りない」と発言し、その根拠を教えてほしいと迫りましたが、ついに応答はありませんでした。

 また、私が待機児童問題で1800人以上保育園に詰め込んで、潜在的待機児童もいると示したことに、「真っ赤なウソ」と言われたが、私が市の客観的なデータを示して反論したことにも応答はありませんでした。

 敬老乗車証問題についても、新たに負担を検討すると言われていましたので、それはご高齢のみなさんに負担増を押し付けるのではないかと提起したことに対しても、応答はありませんでした。

 唯一の応答は、あの広告だけ。このことは非常に象徴的だったのではないかと思います。

 一方で、選挙結果で、中学校の全員制給食実施、子どもの医療費の拡充、ホテルの総量規制などについても、世論の多数が求めているということがはっきり出たわけですから、門川さんは厳粛に受け止め市政運営に携わってほしいと願っていますし、私たちもそれを注視していきたいと思います。

 結果は残念でしたが、市民が政治をつくる流れは押し止めることはできないし、この流れは定着していくと思います。これを京都からつくりだせたのは、確信にしていきたい。

 また、それぞれの場所で多くの市民とつながりながら、豊かに取り組みを進めて、私も果たすべき役割を果たしていきたいし、前を向いて頑張っていきたいと思います(大きな拍手)