京都市長選の最終日となった1日夕、中京区のJR二条駅西口に立った「つなぐ京都2020」の福山和人候補は、約1000人の聴衆を前に、れいわ新選組の山本太郎代表と並び、「僕ががバトンを受け取って、全力で新しい京都を作っていく。みんなで一緒に勝利をつかもうやありませんか」と熱く訴えました。

 「福ちゃ~ん。頑張ろう!」「勝つぞ~」などの掛け声がかかるなか、福山氏は子どもの医療費を中学卒業まで無料に、小学校のようなみんなで食べる温かい中学校給食、給付制奨学金など、「すぐやるパッケージ」の内容を紹介。「12年間、お金がないからとできひんかったことを、僕が市長になったらやるよ。京都市民が払ってる税金は、京都市民のために使う」の訴えに、「よっしゃー!」と掛け声と大きな拍手が沸き起こりました。

 山本氏は、「この人を市長にするために、今日はやってきました。自分の生活が厳しいのは自己責任ですか? そうじゃない。京都の中でお金を回す、地産地消の経済こそ、成長の源です。京都から、政治を変えようじゃありませんか」と呼びかけました。

「愛情弁当」つくれなくても自己責任じゃない

 京都市立幼稚園に子どもを通わせるお母さんたちと初めて街頭演説を聞きに来たという、毛利佳奈さん(37)は5カ月から9歳まで5児の母親です。演説終了後も感動冷めやらぬ面持ちで、「子どもの医療費を何とかしてほしい。1500円でも大変なんです。歯科治療もあり、中学校卒業までなんて夢のようです」と言います。全員制の中学校給食も切実な話だとして、「愛情弁当が作れなくても自己責任じゃないって、すごくジーンときました。誠実な人柄に聞いていて涙が出ます。安全・安心な有機農産物を給食に取り入れることにも大賛成。福山市長で実現してほしい」と声を弾ませていました。