京都市内各地から持ち寄られた2万人分を超す署名を囲む、提出行動の参加者ら

 「小学校のような全員制の中学校給食をめざす連絡会」は1月28日、門川大作京都市長と在田正秀教育長に対し、京都市内すべての中学校で小学校のような全員制の安全で温かい給食の実施を求める要望署名2万2031人分を提出しました。

 署名は、同連絡会を結成した昨年9月末以降に集めた第一次分。提出行動には、呼びかけ人(8人)の金井多恵子(より豊かな学校給食をめざす京都連絡会)、藤原辰史・京都大学人文科学研究所准教授の両氏と母親ら計9人が参加しました。

 提出にあたり、金井さんは、全国では当たり前に実施されている中学校給食が、なぜ京都市ではできないのかという疑問の声、心身の成長にとって大事な時期に、栄養のバランスがとれた食事を提供してほしいという願いが署名に込められていると述べ、「どの子もしっかり食べられる給食を、ぜひ実施してください」と訴えました。

 学校のPTAや地域の自治会組織、職場のつながりを生かして、1000人を超える署名を集めた長田奈央さん=山科区=は、この日、職場の協力で業務を抜けて提出行動に参加しました。現行のデリバリー弁当方式の給食かと勘違いして署名に反対した中学生が、小学校の時のような給食であれば、と署名に賛同したエピソードを振り返り、「『全員制の温かい給食』は、子どもたちの声です。早く実施してほしい」と話しています。