福山和人スタート宣伝
市民のための政治を―「つなぐ京都2020」の共同代表らとともに、力強く訴える福山和人氏(11月17日、京都市)

 来年1月19日告示、2月2日投票の京都市長選に立候補を表明した弁護士、福山和人氏(58)が11月17日、京都市下京区の四条烏丸で、確認団体「つなぐ京都2020」の共同代表らと立候補表明後、初の街頭演説に立ちました。駆けつけた約1000人の市民を前に、「政治は99%の市民の手にあるべき。市民の手に市政を取り戻そう」と訴えると、大きな拍手と歓声が上がり、街頭は勝利に向けた熱気にあふれました。

 福山氏は「市長がやる気になれば、すぐにできることがたくさんある」と強調。その一つとして、門川市政が財源がないとして実施を拒否している、子どもの医療費無料化制度の中学生までの拡充(現行通院月1500円)について、「その費用は市の一般会計予算の約0・1%に過ぎない」と力説しました。その一方で、現市政が北陸新幹線延伸などの無駄な大型公共事業を推進していることを批判し、「問題は、財源ではなく市長のやる気」「市長は市民のための政治をすべきだ」と述べ、自身の重点政策を訴えました。併せて、「つながりは確実に広がっている。必ず勝てる。短期決戦、一緒に楽しく駆け抜けよう」と呼びかけました。

 「つなぐ京都2020」の共同代表らも次々と訴えました。市民環境研究所の石田紀郎氏は「福山市長実現で新しい京都をつくろう」と呼びかけました。フリージャーナリストの守田敏也氏は「今の政治に欠けているのは温かさ。福ちゃんほど温かく、命を大切にする人はいない」と述べ、災害から命を守る市政の実現を訴えました。

 2008年、12年の市長選に立候補し、08年の選挙では当選した門川氏を951票差まで追い詰めた中村和雄弁護士は「選挙のたびに悔しい思いをしてきた。福山さんとともに、弱い立場の人を支える温かい市政をつくろう」と訴えました。

 推薦を決めた政党の代表も訴えました。日本共産党の穀田恵二衆院議員・国対委員長は安倍政権の国政私物化、消費税10%増税の強行などを批判し、「市民の怒りの審判を下そう」と呼びかけました。新社会党府本部の駒井高之副委員長は「光の当たらない弱者に光を当てると語る福山さんこそ、市長にふさわしい」と述べました。

 西郷南海子、白坂有子の両氏が司会を務め、日本共産党の倉林明子参院議員も参加しました。