市民がスピーチ「『給食市長』に」「地産地食の中学校給食を」

 10月13日告示、同20日投票で行われる、亀岡市長選勝利に向けて、「市民本位の明るい民主市政をつくる会」は8日、同市内で市民集会を開き、市民ら約250人が参加。同会の福井きよこ候補は中学校給食実現など、「市民が大切にされるあたたかい市政をつくる」と訴えました。

 同市長選には現職の桂川孝裕氏も立候補を表明しています。

 市政への要求について市民らがスピーチ。子育て中の福田壮さんは、同市では中学校給食実施の具体的な計画が無く、府内で最も遅れた水準となっているもと、早期の実現を要望。「福井さんには『給食市長』と呼ばれるぐらい、本当に頑張ってほしい」とエールを送りました。農業を営む森清憲さんは、この間の米価下落や消費税増税に伴う経費の増加など農家を取り巻く厳しい状況を強調。地元産農産物を使った地産地食の中学校給食を提案し、「農家が喜び、保護者も安心して子どもに食べさせられる。ぜひやっていただきたい」と述べました。
 
 日本共産党の三上泉市議は現市政について、「トップダウンで思いつきにお金をつかっている」と指摘。一方で、「20年来の市民の運動の力」で子どもの医療費無料化の拡充を勝ち取ったことに触れ、「市民の願いや声が政治を変えます」と呼びかけました。
 
 応援弁士として登壇した法華寺の杉若恵亮住職は、現市長が進めてきた大型スタジアムによる地域活性化の実現に疑問を示し、医療・福祉・教育の充実や地元農産物の活用などによる生活・地場産業の支援こそ必要だとし、「心ある亀岡市民がバックにいる、ぜひ頑張ってほしい」と期待を寄せました。

 各氏の発言を受け、福井候補は、「市政転換への強い思い」を改めて感じたと強調し、「本当にあったかい市政を皆さんの声をもとにつくっていきたい」と決意表明。中学校給食実施とともに、地元農産物の活用についても「ぜひ実現したい」と述べました。また、公共交通の充実、ジェンダーフリーの推進、性的多様性の尊重など「誰もが大切にされる町づくり」の実現に取り組むと訴えました。

 現市長が推進を掲げている罰則付きのレジ袋提供禁止条例について、プラスチックごみ削減の取り組み強化は必要であるが、罰則付きは条例には反対だとしました。

 また、消費税増税が市民の暮らしと営業を直撃しているもと、介護・国保料の引き下げなどの独自施策による負担軽減、農業・中小企業の振興などの取り組みの重要性を強調し、「市民みんなが大切にされる、あたたかい市政の実現のため全力をあげる」と力を込めました。
 
 同会の高向吉朗共同代表、日本共産党の原田完府議らが福井氏勝利を訴えました。