申し入れする(右から)今江、加納両氏と井上、森田両京都市議

 京都市が、西脇京都府知事宛てに提出(7月10日)した北陸新幹線延伸計画(敦賀―新大阪間)の「計画段階環境配慮書」に関する意見書をめぐり、京都市南区の住民らが12日、同意見書は不十分とする申入書を門川市長宛てに提出しました。

 申し入れたのは、南区の住民らでつくる「やさしいまち南ネット」です。

 南区は、延伸計画では新幹線が地域を縦断することになります。そのため、申入書では、計画により同区では立ち退きも含め「工事に伴う被害は多大なもの」になると指摘。こうした状況にもかかわらず、市の意見書が地下水や活断層、自然環境、文化財、市民生活への影響の3項目について求めたのは、「丁寧な調査と説明」だけだったことを批判し、「丁寧に説明さえすればすむどころの話ではない」と述べ、「意見書は到底、市民生活への影響が真剣に考慮されたものとは思えない」と強調しています。

 この日、「ネット」の加納孟代表と今江幹雄さんが市の環境政策局が訪れて、申入書を提出。日本共産党の井上健二、森田由美子両市議が同席しました。