オリポリの会

 暮らしや社会、政治をゆるやかに語り合おうと活動している「Olipoliの会」が4日、木津川市の加茂文化センターで憲法カフェを開催し、親子連れら40人が参加しました。

 改憲の動きを学び、憲法を身近に感じてもらおうと企画したもの。「けんぽうビンゴ」では、条文の数字をビンゴシートに書き、子どもたちが条文カードを引きます。憲法条文の解説、改憲のポイントを紹介したのは、「明日の自由を守る若手弁護士の会」(あすわか)の弘川欣絵(よしえ)弁護士(大阪弁護士会)。

 弘川氏は、21条の「表現の自由」について、愛知県で開催中の国際芸術祭で、「慰安婦」を象徴する「平和の少女像」を展示した企画展「表現の不自由展・その後」が中止になったことに触れ、「表現の自由に禁じ手を入れることはあってはならない」と指摘。「家族関係における個人の尊厳と両性の平等」について定めた憲法24条について、自民党の改正草案に「家族は互いに助け合わなければならない」としていることを紹介。「家族が助け合うことは悪いことでないが、憲法は権力者を縛るために存在するもの。憲法に市民への命令が入るのはおかしい」と述べ、この改憲によって育児や介護、生活保護の扶養義務なども、親族の負担となる可能性を示唆しました。

 自民党が憲法審査会で示した「改憲4項目」の一つ、緊急事態条項の危険性を強調。大災害で国会が機能しなくなった時、行政権限を強化し、緊急政令で法律同様のルールを定めることが可能になったり、選挙を行わずに議員任期を延長できるもので、「内閣が巨大な権限を持つ。今の安倍政権に任せたらどうなるか。よく考えて欲しい」と話しました。